■開発の背景 「生産性アップとPL法対策のニ大ニーズに応えて」
  まず最初に、食品メーカーから殺菌処理の能率を向上することで「生産性アップ」を図れないか・・・というニーズがありました。加えて1995年7月1日には製造物責任法(PL法)が施行され、食品業界において「安全性向上」の動きが活発になることが予測されました。この二つの次世代ニーズを満たすため、かつてない殺菌技術の開発にいち早く取組んだのがKUMETAの開発セクションだったのです。
■技術ポイント 「高速・均一殺菌を目指し水蒸気で製品を包みこむ」
    ベースに選んだのは「電磁波照射」による殺菌方式でした。そこに、電磁波により発生させた「水蒸気」で殺菌効果 を飛躍的に向上させる新技術を開発・投入。「均一かつ迅速な加熱殺菌」を実現し、なおかつ加熱による「品質劣化を防ぐ」画期的装置を生み出しました。
(原  理)
製品に照射するマイクロ波が、同時に殺菌装置底部の水に入射し、装置内部に水蒸気を発生させます。この水蒸気が製品を包み込むことにより、マイクロ波は水蒸気の粒子にぶつかり、屈折拡散しながら製品に照射されことになります。通 常のマイクロ波方式が一定方向からのみの照射であるのに対し、「屈折拡散作用」の発生する新方式は多角的な照射を可能にし乾燥効率を向上しました。さらに水蒸気には製品を保護する働きがあり、加熱による品質劣化を抑える効果 も生んだのです。
■主 な 特 徴 「わずか3分の高速殺菌。品質劣化も抑えこんだ」
    1)わずか30秒〜3分間程度で、大腸菌や酵母菌、カビ等を殺菌できます。
2)水蒸気粒子による拡散作用で均一に加熱。
3)製品の水分変化が少ないため歩留まりが向上、味と品質も保持します。
4)パック詰め商品の殺菌にも対応、製品にあわせて調整自在が可能です。
世界初の電磁波殺菌装置は、予想通 り食品業界を中心に大きな反響を巻き起こし、KUMETAブランドの評価をさらに高めるヒット商品となりました。KUMETAでは食品メーカー側の処理能力によって選択できるように、ラインナップを拡充。7モデルを用意し、現在も多数のユーザーに同装置を提供しています。